2013/04/22

あの日、正しい猫を選ばなかったから。

目の前の広い野原の中央に噴水がありました。噴水の周りには数百、数千匹の猫がいて、私の方を見つめています。
どこからか声が聞こえてきました。

『この中から1匹だけ正しい猫を選びなさい。』

これら大勢の猫の中で実体のある猫は1匹だけ。その他の猫は全て幻。1匹を選んだ瞬間に波動関数が収束する…と。

『ただし、選ぶ猫を間違えると、世界中の人間の中の猫の概念がゲシュタルト崩壊を起こします。』

工エェェ(´д`)ェェエ工

その時、1匹の猫が鳴き始めました。と、それに続いて、全ての猫がにゃーにゃーと、まるでPUFFYのユニゾンのように声をそろえて鳴き始めました。
((((; ゚Д゚)))アワワワワ


ハッと目が覚めると、ウチの猫がドアの前で一生懸命に鳴いていました。
どうやら、猫を部屋に閉じ込めたまま寝てしまってたみたいDEATH!( ゚∀、 ゚)>テヘ


* * * * * * *


先週の木曜日のこと、寝る前の一服をふかしに玄関のドアを開けると、手摺の上に猫がいました。ノラ猫か。それにしては逃げない。むしろドアの中に入って来ようとする。とても人馴れしているようです。
しかも可愛い。すごく可愛い。

kawaii

アビシニアンが混ざっているのかしら。とにかく目が大きくて可愛いのです。よし、今日からお前の名前は「kawaii」だ。うむ。どうだ、ウチの子になるかい?

しかし、ウチには既に猫が2匹います。これ以上飼うと、引越しもままならなくなる。猫にやさしい物件はとても少ないですから。

1号と2号
とりあえずその晩は、ご飯だけあげることにしました。そのうち、また来るでしょう。



次の日、kawaiiは来ませんでした。
その次の日も、次の次の日もkawaiiは来ませんでした。ドアの前に置いておいたお皿のご飯も減っていません。あぁ、やっぱりあの日、あの出会いの日にお招きしておくべきだった。
きっと、正しい猫を選ばなかったからゲシュタルト崩壊が起こってしまったんだ。
(つд∩)ウエーンウエーン


* * * * * * *


今日、買い物から帰ると、ドアの前に猫がいました。もしかして、、、kawaii!?
急いで玄関に向かうと、

誰だオマエ

オマイじゃない!(号泣)

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