2013/05/29

USB DAC付ヘッドフォンアンプ付き雑誌を買うの巻。

4月の初旬にBARKSの記事で知り、早速予約しておいたDigiFiの第10号が、先日届きました。目当ては勿論、USB DAC付ヘッドフォンアンプでございます。

雑誌の付録にUSB DAC付ヘッドフォンアンプ。さながら、空母エンタープライズのプラモがオマケで付いてたビッグワンガムの如し。


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我が家のオーディオシステムはパソコンデスクの上でございます。

スピーカーはKlipsch RB-51II、アンプにCarotOneのGILDOLO……と、ここまでは箱庭的オーディオ環境っぽくて、ちょっとだけカッコいいのですが、肝心の音源=iMacとアンプとの接続がヘッドフォンポート経由。ツメの甘い仕様でござんす。


「USB DAC経由で繋げば音が良くなる」ということは聞いてましたが、なかなかね、、、だってDAC安くないし。それに、本当に音が良くなるのか分からない。
否、仕組みを考えれば、音が良くなるだろうことは理解できます。が、自分の耳がそれを感じ取れるのか。もしかしたら、オーディオマニアにしか分からないような僅かな差じゃないのか?
そこが引っ掛かって、これまでDAC購入を躊躇しておりました。

そんな時に知った「DACがオマケで付いてる雑誌が3,300円」ニュース。買わない理由がありません。


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早速繋いでみた。の図


さて。スピーカーから聴いてみての最初の感想は「うん。音が良くなったような気がする」

これはもう歴史的遺産だね…的な年代物のYAMAHAのアンプA-5から最新デジタルアンプに交換した時のような劇的な変化はありませぬ。さりとて、いちいちケーブルを繋ぎ換えて聴き比べるのも面倒くさい。正直、よく分からん。プラシーボかもしれん。
しかし、それでは悲しすぎる。


ということで、ヘッドフォンで聴き比べてみました。
使用したのは愛機Klipsch Image X10
音源は、ユリア・フィッシャーの「バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲」、パット・メセニーの「A Map Of The World」、マイケル・ジャクソンの「King Of Pop」、ケミカル・ブラザーズの「Push the Button」など。全てAppleロスレス。
iMacはMid2010の27インチ(2.93GHz Core i7)、ソフトはiTunesでございます。


まずは、iMacのヘッドフォンポート→ヘッドフォン。
あら意外。高音が曇っていたんですね。低音は多くてボンボンしています。

次に、iMacのUSBポート→DAC→ヘッドフォン。
高音が澄みました。反対に低音は少なくなった。この辺りがこのDACの特徴なのでしょう。高音強め。

最後に、iMacのUSBポート→DAC→GILDOLO→ヘッドフォン。
低音は増えた。でも高音がちょっと引っ込んだ。iMac直結とDAC直結の中間くらいでしょうか。それなりのアンプに通せばそれなりに良くなるってものじゃないのね。

ちなみに、ヘッドフォンをゼンハイザーのHD25-1IIに換えると、X10ほどの違いは感じられません。ハッキリ言うと、iMac直結でもいい音した。( ・ัω・ั ;)
まぁ、HD25-1IIはもともとパンチの効いた音がしますよって…


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今回は聴き比べのためにヘッドフォンを繋ぎましたが、普段はほぼスピーカーでしか鳴らしませぬ。そして、そのスピーカーも、HD25-1IIに負けずパンチの効いた音を鳴らすKlipschだからでしょうか、DACを通して出てきた音にビックリするようなことはありませんでした。元から結構いい音で鳴ってたしね。

どうやら、DACの効果が分り易いスピーカー・ヘッドフォンと、そうでないものがあるようでやんす。
ウチのスピーカーは分かり難い子。その点で言えば、高いDACを買わなくてよかった。きっと残念なコスト対効果にガッカリしていたことでしょう。

しかし、DACを導入して良いこともありました。
ヘッドフォンポートからの出力は時々音が途切れることがあったのですが、USB経由ではそれがなくなった。ヽ( ゚∀゚)ノ ワーイ! ←それだけ?


とりあえず、基盤剥き出しはあんまりなので、次はケースでしょうか。→専用アクリルカバー1,920円也。
いや待てよ。USBケーブルをいいものに換えれば、あるいはもっと劇的な音の変化にKOされたりするのだろうか。そう、まるで猛り狂う芳醇でスピード感あふれる音の洪水にひれ伏す、みたいな? →高音質USBケーブル×4 SPECIAL(0゚・∀・)



後日談
そして、USBケーブルが届いた。

2013/05/27

「九州Fighting Go Go Tour」の3日目でございます。

ちょっと間が空いてしまいましたので、これまでの旅のおさらいをしておきましょう。

ふと思い立って、クルマで鹿児島へ向かったのが1日目。
ほんの思い付きだったのですが、九州上陸までに6時間。途中、熊本で本場豚骨ラーメンの先制パンチを食らい、ヘロヘロ状態で鹿児島に辿り着いたのが実に12時間後。やはり鹿児島は遠かった。

げに恐ろしきは熊本ラーメン

そして2日目は、知覧を中心に鹿児島を観光。
まず朝一に、知覧特攻平和会館への山道で地元カーとの激しい峠バトル。その次に訪れた武家屋敷では、人の話を聞かない爺さまに宝塚歌劇団の女優の血族と間違われる始末。そして〆は、家人たっての希望で日本最南端の駅「西大山駅」と本土最南端の始発・終着駅「枕崎駅」を巡るという鉄ヲタ旅、おかげで名峰開聞岳にも行けず。
そんな2日間。

辛い旅のご褒美、黒豚

というわけで、3日目にして最終日でござる。この日は長崎を存分に堪能する予定。でした。が…


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日本最西端の駅 佐世保駅(長崎県佐世保市)


鉄ヲタ巡礼の旅はまだ続いとったんかいっ!

そう心の中で叫んだ東経129度43分。ここが日本最西端の駅だそうです。
ここに至って、家人がやたら佐世保にこだわってた理由が分かりました。しかし、なんですな。日本の端っこの駅というには、秘境感が全くありません。長崎で2番目に大きな都市の中心部ですから、むべなるかな。

佐世保といえばハウステンボス。ですが、私そんなもんには興味がなく、完全スルーでございます。だいたい1DAYパスポートが5,900円とか、高過ぎやしませんか。そりゃあ東京ディスニーランドに比べれば安いんでしょうけど、そのディズニーランドだって、私が行ってた頃は3,000円でござんしたよ。

ところで、佐世保駅のコンコースには「貧乏が去る像」というのがあったそうです。お参りしていれば、あるいは今頃……痛恨。(;´༎ຶД༎ຶ`)


弓張岳展望台から九十九島を望む。嗚呼、絶景かな


佐世保に行ったらココに行け。そう長崎出身の同僚から聞いていた弓張岳でございます。ここから眺める九十九島は素晴らしかった。
しかし、私の興味は九十九島ではなくコチラ↓




佐世保港の軍艦だYay!




同じ鉄なら大きい物が良うござんす。鉄道より軍艦。デカイは正義。家人には悪いが、今日は私の趣味に付き合って頂くZE
イージス艦あたごの他、補給艦はまな、ヘリ空母ひゅうが、遠くには輸送艦しもきたも見えます。うっひょー!
聞けば、午後から海自佐世保基地にて一般公開があるという。なるほど、そういえば祝日でした。ともかく、それは行かねばなるまいて。-=≡ヽ( ・∀・)ノ



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ということで、やって参りました。佐世保基地。



輸送船しもきたデカイZE!

護衛艦いそゆきとはるゆきカッコいいZE!


輸送艦しもきた。ホバークラフトを輸送する船だそうです。甲板にはヘリコプターも載ってました。手元の海上自衛隊艦艇のサイズ表によると、全長178.0m。
そして、昔で言うところの駆逐艦、いそゆきとはるゆき。速射砲、シースパロー、ハープーン、アスロックなどカッチョいい兵装を備えてますよ。全長130.0m。
さて、本日の見学艦艇はどれかな。さぁさぁ、どれよ、どれなのよ!


本日の見学艦艇 多用途支援艦あさくま


多用途支援艦あまくさ。えーっと、手元の海上自衛隊艦艇のサイズ表によると……全長65.0m。工エェェ(´д`)ェェエ工
なんだよ、隣の掃海艇ひらしまの方がガトリング砲とか付いててカッチョいいじゃねえかYO!

本当は護衛艦はるゆきの予定だったそうです。それが、北の将軍様のご乱心により、予定が狂って、急遽あまくさになったんだそうですよ。(´・ω・`)ショボーン
いや、もうね、マジで (´・ω・`(´・ω・`(´・ω・`)ジェットストリームショボーン



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しかして長崎市に着いた頃には、既にどっぷりと日が暮れとておりました。大浦天主堂もグラバー園も、閉まっておりましたよ。( -_-)フッ


着いた時には既に閉まってた大浦天主堂


なんだか散々だった1日でした。最後くらい美味しく〆たいものでございます。
というわけで、長崎新地中華街の江山楼で、特上ちゃんぽんと特上皿うどんを頂きました。フカヒレ入りが特上らしい。





九州に上陸してからというもの、すっかりラーメン恐怖症に陥ってたため、長崎ラーメン(あごだしスープらしい)ですら食べる勇気が湧かなかった私ですが、ちゃんぽんうめぇ。ちゃんぽん最高。ここになら住める。そんな気がする。
そうそう、春巻きも絶品でしたよ。

長崎出身の同僚には卓袱料理の浜勝を勧められたのですが、ちょっとね、、、いや、かなり高うござんした。


しかし、長崎はいいところですな。転勤を命じられてもいい。ここになら住める。否、住みたい。また来たい。もっとじっくりと回りたい。そうね、次回は鉄分抜きで訪れたいですな。


また鉄道モニュメントかっ!

2013/05/06

「クルマでぶらり旅 in 九州」2日目でございます。

前日は、宝塚から12時間かけてなんとか鹿児島知覧の近くまで辿り着きましたので、本日は特攻平和会館、そして知覧武家屋敷などを巡ろうかしら…

などと思いながら着替えていて、気付きました。
適切な服がない。

特攻平和会館に行くというのに、持参した着替えは、第2次大戦時の米軍モチーフのFelix the CatのTシャツ、背中にKILL 'EM ALLとプリントされたCUNEの不謹慎Tシャツ、そしてCUNEのウサギ便器Tシャツのみ。
誠に迂闊。痛恨の極み。


いちばん問題が無さそうな「ウサギ便器」で参ります。
ごめんなさいごめんなさい。


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というわけで、知覧特攻平和会館。
ここに訪れるのは二度目なのですが、入り口正面の壁画「知覧鎮魂の賦」を見ただけで、もう涙腺が決壊寸前。←いやまだロビーだぞオイ

中央の展示室には特攻隊員の遺影や手紙、遺書などが飾られているのですが、みんな字がキレイ。時代・教育の違いがあるのでしょうけど、どなたも若くして驚くほどの達筆なのです。それに較べて、熊本ラーメンこだいこ店内にあった、いしだ壱成のサインときたら…(略)
でもね、親宛ての手紙なんか、しっかりとした字で殊勝なことが書かれてるけど、やっぱり子供なんだよ。最年少は17歳だもの。


海外からの訪問者も結構いるようで、Visitors Bookにはたくさんのコメントが残されていました。その中に「日本語が読めればどんなによかったか」という内容のものがあったのですが、確かに、そうでしょうな。
というのも、例えば、展示されてる遺影の名前にローマ字表記がない。名前を音読できて初めて実在した人として感じられると思うのです。他にも、手紙や遺書に英訳がない、ビデオにも英語字幕がない。勿体ない。
せっかく外国から見に来てくれているのに、そんな方々にこそ正しく理解して貰いたいし、何とか出来ないものかと思うのです。


特攻像の前で、年配の女性が記念写真を撮る時にピースサインをしていて、
おいおい、それは如何なものか…と思ったのだけど、ピースだからいいのか。


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お次はいよいよ、ヤクルトのカレンダーに見た知覧武家屋敷でござる。




ヤクルトのカレンダーによると、
江戸時代、薩摩藩は領地を治めるために外城と呼ばれる113の地区を設け、武士が住む集落のことを「麓」と呼んでいた。そのひとつの知覧では、石垣の上に生垣を連ねた武家屋敷が、今も変わらぬ姿で整然と立ち並ぶ。屋敷の庭園が、国の名勝に指定され、背後にそびえる母ヶ岳と一体となった景色が息をのむほどに美しい。京都から招かれた庭師によってつくられたといわれ「薩摩の小京都」とたたえられるが、薩摩という土地柄から琉球文化の影響も感じられる。

ふむふむ。庭園は母ヶ岳を借景とした枯山水ですが、京都の庭師は母ヶ岳を比叡山に見立てて庭園をつくったのだとか。なんつーか、いかにも京人っぽいですな。


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「そこの屋敷は、人が住んどったんだが、今は空き家になってしまったよ」

路地の角に座っていたお爺さんに話し掛けられました。

爺「どこから来られたのか?」
希「兵庫です」
爺「おぉ!尼崎か!」
希「いえいえ、宝塚です。近いですけどね(笑)」
爺「ほぉーっ、宝塚!どうりで!いい顔しとると思ったら、歌劇の女優さんの血ぃゆうのかな」

爺、それは違う。

爺「おぉ、婆さん。この人たちな、尼崎から来たんだと!」

爺、違うって。

爺「そんでな、女優さんの血ぃゆうのかな…(略)」

爺、とりあえずなんだ。ひとつも合ってない。


奥さんは、特攻隊員の世話係だったそうで、出撃の前に行きたくないと泣いていた隊員がたくさんいたことなどを聞かせて下さいました。「永遠の0」にもありましたな。


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「行きたいところがある」

と家人。なんでもNHKの番組で火野正平が自転車の旅で訪れていたのを見たらしく、鉄道マニアとしては「どうしても外せない!」と。
というわけで、

JR日本最南端の駅 西大山駅(鹿児島県指宿市)

本土最南端の始発・終着駅 枕崎駅(鹿児島県枕崎市)


まったく、駅を巡るマニア旅に時間をとられて、名峰開聞岳に行くことも出来ず、鹿児島市内に着く頃にはすっかり夜になってしまいましたとさ。┐(´д`)┌ヤレヤレ


あぁ、行きたかったぜ開聞岳


さて、鹿児島でご飯と言えば、

黒豚ですd(゚∀゚*)ネッ!


以前鹿児島に来た時に食べたアミュプラザ鹿児島の中のお店が、どうやら無くなってしまったようなので、鹿児島中央駅近くの薩摩黒豚亭というお店に行ってきましたよ。
黒豚のカツは、それはもう大変美味しゅうございました。えぇ、前日の晩ご飯とは比べもn…(略)
肉の脂までもが美味しいと感じたのは、松阪牛以来であろうか。(*´)д(`*)シアワセ


その夜は、翌日訪れる予定の佐世保に出来るだけ近いところまで、ということで久留米のビジネスホテルに宿泊。
そうそう。久留米といえば、九州が誇るリーサルウェポン「久留米ラーメン」ですね。
えぇ、もちろん頂きませぬ!(`・ω・´)キリッ

2013/05/04

ふと、思い立って鹿児島に向かいました。

明日の朝起きたら、クルマで鹿児島に向かおう。鹿児島まで辿り着かなかったら、行けるところまで。嫌になったら引き返せばいいし、気の赴くままに任せよう。
まぁ、なんだ。4日後の出勤日までに帰ればおけ。そんな大雑把な旅もいいジャマイカ。

鹿児島に何かがある、というわけではないのですが、とりあえず目標は知覧。
ヤクルトのおばさんに貰ったカレンダーに知覧武家屋敷の絵が載ってたので。
というわけで明日に備え早々に就寝。


明朝、起きたら既にお昼でした。こりゃあ幸先がいいや!( ゚∀、 ゚)>テヘ

行くぜ、パングー丸!


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中国道から山陽道に乗り換えて、とにかく九州を目指します。


13時40分 瀬戸PA(岡山県)

15時20分 小谷SA(広島県)

16時40分 下松SA(山口県)

18時30分 壇ノ浦PA(山口県)


宝塚から本州の西端まで6時間ですか。まったく、先が思いやられます。
九州に入ってからは、九州道をひたすら南に向かいますよ。なんたって、目標は鹿児島なんですから。

おっと、そういえばお腹が空きました。
さて、何を食べようか。九州といえば博多の豚骨ラーメンでしょうか。が、九州出身の友人曰く「熊本ラーメンの方が好き」と。なんでも、博多ラーメンよりクセがなくマイルドらしい。
そうか。じゃあ食べよう。今すぐ食べよう。



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というわけで、ぶらり立ち寄ったのは熊本城のそば、熊本ラーメンの元祖を名乗る「こだいこ」でございます。黒亭、こむらさきと並ぶ熊本ラーメン老舗の一角、だそうです。


「こだいこ」のラーメン

さて、味の方ですが、、、匂いで味が分かりませんでした。(´-ω-`)ショボーン
誤解のないよう断っておきますが、こだいこだけの問題でもなく、熊本ラーメンに特有の問題でもありませぬ。豚骨スープをとる時の匂いなのでしょう。
「慣れが必要」との話は聞いてましたが、なるほど。

関西ではあ工房や黒兵衛なんかを食べて、豚骨大好き!なんて吹いておりましたが、本場九州の豚骨ラーメンを楽しむには、私まだまだレベルが低かった。そんな感じ。

聞けば、久留米ラーメンはもっとすごいそうです。うーむ、恐るべし。



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失意のまま、桜島SA(鹿児島県)に着いた深夜0時50分。
そこから高速道路を降りて、知覧付近の宿に辿り着いたのが午前3時過ぎ。

なんだ、宝塚から鹿児島まで1日で来れるやーん。←いやいや、十分に無理のある旅でござった
そんな「クルマで九州ぶらり旅」1日目終了。orz